Opinion; 時間をこえて (Noir)

歴史をふまえ、バランスのとれた時事考察を!

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  • | 2005-05-23 | 
  • 靖国参拝

    靖国参拝


    首相の靖国参拝に関して、国内的な矛盾は確かにあります。
    行政が祭神名票を発行する点もそうですし、公式参拝における政教分離の問題もそうですね。

    でも、国外的には―――
    少なくとも中国との外交上での問題は、まったく別の次元にあるようです。

    実は日本の採るべき戦略は、中国の国民(政府ではなく国民です)に靖国とは何かを説明することだけで、国内的な矛盾は抱えたままでも(日本人さえそれでよければですが)、特に問題はないみたいです。
    現に、実際の対戦国であったアメリカやオーストラリアはもちろん、他の東南アジア諸国には、ちゃんと分かってもらえているみたいなので、特に文句を言ってきたりしません。

    どうやら最近まで北京は、靖国神社とは「戦犯“のみ”を奉るお寺」(神社=寺と思われています)だと国民に対して報道していたようです。
    というのも、中国を旅行していて、出会った人たちから何度か、「なんで日本の政治家は、戦犯の神社にお参りに行くのか?」と聞かれたことがあるからです。

    靖国について説明しますと、みんな決まって、矛先を靖国から日本の外務省に向けます。
    「なんで日本の外務省は、そう説明しないのだ?!」と。
    そして、靖国自体については、
    「そういう所なら日本の政治家がお参りしようが、彼等の勝手。」と言います。

    【注】わずかな、十指にも満たない人たちとの会話なので、全国民がそうであるという自信なんてもちろんありませんが、違った省の人たちとの会話なので、全国規模で同じ情報-――戦犯のお寺という―――が流れているとみて、間違いないと思います。

    つまり、まるで自分たちが関羽を廟を建てて崇拝するように―――
    より近い比喩だと、ドイツが、ヒットラー大聖堂なるものと建て、首相が行ってミサに参加し、賛美歌を歌って神に祈ってでもいるかのように、一般の人は、「日本人は戦犯を、廟を建てて崇拝し、英雄扱いしてるのだ」、と思っているのです。

    これでは、誰だって怒ります。反日になります。中国人が怒る前に、実際の第二次大戦の相手だったアメリカが怒り狂って、日本は再占領されるでしょう。
    いえ、その前に、“戦犯のみを奉る“神社があって、首相が定期的にお参りをしていたとしたら、当時の裁判の正当性がどうであれ、私は今の日本の民主主義制度を疑い、志士となって、革命を起こします。(笑)

    ところが、つい最近になって、企業や個人の間での交流が深くなって、情報統制がしにくくなってきたからだと思いますが、北京の靖国に対する公の見解は、「戦犯“をも”奉るお寺」になりました。(日本人との交流より、台湾人も事実を知ってますから、台湾人との交流による影響の方が大きいかもしれません。)

    いまさら、靖国は明治維新からの全ての戦没者を祭る所だとは言えないのでしょう。自国民に嘘をついていたことがバレますから。もしくは、自分たちが誤解していたことが国民にバレますから、今のところ、“戦犯”という言葉をはずせないのだと思います。

    だから、「靖国に行くな」ではなく、「靖国から戦犯の“位牌”をはずせ」なんてコラムが、一般の中国人の読む新聞に出てき始めたのです。

    結論として、私の考えでは、今のまま民間の交流を深めていけば、北京がどう情報操作しようと、自然に“誤解”は解け、 “戦犯のみ”とか“戦犯をも”とかいう言葉は取れていき、靖国参拝問題は自然消滅すると思います。
    気が長いようですけど、ここ数年来の日本と中国の民間交流は、加速的に伸びていますから、そんなに先の話ではないと考えます。早くも靖国の“定義”を変え始めたのがいい証拠です。

    それを待つ間、小泉さんは、靖国参拝の回数を増やしてもいいのじゃないでしょうか。
    それによって、中国人と台湾人(日本人)との間で、靖国が話題になる回数が増えるでしょうから、小泉さん、皮肉なことに、最終的には日中友好に影ながら貢献することになるかもしれませんね。


    ところで、私は韓国については、一般の韓国人が靖国神社をどう理解しているのか、どこからそういう情報を得て、なぜそう理解しているのか、全くしりません。どなたか詳しい方、いらっしゃったら教えていただけませんか?

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    コメント

    そりゃ怒るに決まってる…

    戦犯だけを祀る神社にお参りされたら、それは怒るでしょう。
    中国政府の国内向け報道も(聞いてはいましたが)都合よく歪曲を行っていると言うか、すごいものがあるなあ…
    一般人の誤解が取れつつある(と言っても、相変わらず誤解に基づく解釈を行っているようですが)ことは、少なからぬ前進かと。

    いやしかし、最近では東南アジア諸国も文句を言ってきていますよ。特にシンガポールなどは。

    返事

    >お花畑三吉さん
    ようこそ。コメントありがとうございます。
    ブログを作ってはみたものの、実は来てくれる人がいるのかどうか心配で、ドキドキしていました。(笑) 初めてのコメント、嬉しいです♪

    そうですね。シンガポールも批判しましたね。
    例えば、イギリス統治下で生まれ育った香港人でさえも、中国語の新聞だけを読む人には、中国の新聞からコピペした「北京が日本に文句を言った」云々ぐらいの情報しか入りませんから、中国大陸の人と全く同じ誤解をしているので、内政の上で必要性が出てきたら、香港政府も文句を言うかもしれません。
    シンガポールはよく知らないのですが、中国系の新聞を読んでる人には、中国人と同じ誤解があるのかもしれないと想像しています。それに、最近中国大陸からの移民が多いそうですから、国内的なパフォーマンスかもしれません。
    シンガポールに関して、勉強不足なので、想像して物を言うぐらいしかできなくてすみません。

    位牌

    位牌は置いてないという話だったがのぅ。

    返事

    >楼主さん
    ようこそ。コメントありがとうございます。

    そうなんですよ。お寺じゃないんですから、靖国に位牌なんかありません。靖国について、中国国内では、まだまだ事実が報道されていないんですよね。

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