Opinion; 時間をこえて (Noir)

歴史をふまえ、バランスのとれた時事考察を!

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  • | 2005-05-22 | 
  • マスメディア(文系)vs.理系; 中国のデモ

    マスコミでも、様々なブログ内でも、中国の反日デモが大きく取り扱われれいます。
    普通の日本人なら、あまり現在の中国に関心のなかった方でも、自分たちが攻撃の対象とされているのですから、気になると思います。

    そのような方々のなかには、大使館への襲撃、留学生への傷害事件などを、繰り返し報道されるうちに、“ほとんど全ての中国人は過激で、暴力的に反日で、中国は日本人にとって危ない国”であるという印象を持たれた方もいらっしゃると思います。現に、中国への渡航者は減ってきているようですね。

    日本のマスメディアを見る限りでは、物事を“点”で見て、概念化して、文系的視点で報道しますから、実は私も影響を受けて、お恥ずかしい話ですが、「彼らが反日なら私は反中国だ」なんて、子供のような感情を持ちそうになったこともありました。

    しかし、上で述べた、“ほとんど全ての中国人は過激で、暴力的に反日で、中国は日本人にとって危ない国”とは、事実なのでしょうか?

    物事を“面”で捉え、数字を見ながらの、理系的視点での簡単な考察を試みてみます。

    1)反日デモが行われたのは、主に人口1千万人級の大都市ですね。ひとつのデモに数千人が参加しました。仮に1万人と概算しても、人口の0.1%でしかありません。

    2)去年1年間に、外国に情報が流れたものだけでも、4万7千件のデモがありました。そのほとんど全てが、地方政府(省や市町村政府)の政策に反対するもので、北京・上海などの大都市ではなく、田舎で行われました。中国は、全人口の約90%が田舎に住んでいます。

    日本のマスコミは、中国のデモについて、反日のデモ以外あまり報道しませんから、ひとつ例を挙げます。
    去年の暮れの、広東省のある村での出来事です。ある橋の通行料廃止を村の政府に嘆願するデモが行われ、人口2万5千人余りの村ですが、婦女子・老人も含め2万人余りが参加しました。
    まず、橋のたもとにある料金所に火をつけ、通行料を受け取る係りの人を半殺しにし、橋を通行止めにしました。そして、消火のために駆けつけた2台の消防車も火達磨にしました。もちろん消防車に乗ってきた消防隊員を半殺しにすることを忘れたりはしません。
    村の警察は歯が立たないと判断し、省政府に連絡して、省都広州から来た特別に武装化された警察隊が鎮圧しました。


    3)外務省によると、2003年度の在外公館における邦人援護件数は、トップが12年連続でバンコク、2位が浮上したロサンゼルス、3位がロンドン、4位が2002年の2位から転落したパリです。
    そして、これは地域別の数しか見せてくれませんが、窃盗などの一般犯罪の被害者件数は、アジア地域が1.788、ヨーロッパ地域が2.567件数でした。
    (2003年までの情報しかありませんでした。)

    上の3点から大局的に言えることは、“多くの中国人は過激で、暴力的に反地方政府で、中国は地方政府の役人にとって危ない国”、そして、“ほんの一握りの中国人が過激な反日で、ヨーロッパやタイのほうが日本人にとってはよっぽど危険”ということではないでしょうか?

    捏造などの‘情報’操作をしなくても、‘印象’操作は簡単にできるのですね。
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  • | 2005-05-22 | 
  • 【はじめにお読み下さい】

    ≪このブログを始める理由≫
    “Noir”とはフランス語で‘黒’のことです。
    全ての色を混ぜ合わせれば、黒になります。
    昨今、マスメディアは、マス“ゴミ”と言われるぐらい信用をなくし、当てにならなくなっている状態ですし、また、少なくともネット上では、反共・反在日・嫌韓というように、色をできるだけ混ぜないようにしようとする考え方が流行っています。
    この状況から少しでも早く離脱し、色を少しでも‘黒’に近づけることに貢献できればと思い、このブログを始めます。


    ≪このブログの目的≫
    ヘミングウェーのように、スペイン内戦にボランティアとして参加した知識人は、内戦をロマンチック化(ヘミングウェー『誰がために鐘は鳴る』)して世界に伝え、ニュースメディアは、左と右に別れてプロパガンダを流したなか、ひとり、ジョージ・オーウェルだけが“ジャーナリスト”的視点から、政治的・哲学的な偏見に左右されることなく、ありのままを伝えてくれました。(オーウェル『カタロニア讃歌』)
    このブログでは、彼のように、できるだけ偏見に左右されることなく、「歴史を操るものが現在を支配する。現在を操るものが将来を牛耳る」(オーウェル『1984年』より)という教えを忘れず、いま起こっているさまざまな現象とその起因を、過去・現在・未来と―――
    時間をこえて”考察し、できれば対処法をみなさんと議論できればと考えています。


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